チワワちゃん
映画005
公開時期:2019年1月
出演:門脇麦、吉田志織、成田凌、その他
媒体:Netflix
「犯人は誰だろう?」と思いながら見てはいけない映画。
たまにある、旬な若手俳優の紹介映画かなと思いつつ見ていたのですが、意外とストーリーは面白く、調べてみると岡崎京子原作と聞いて妙に納得しました。
岡崎京子の世界観は凄く表現できていると思ったのです。
ただ、正直映画で2時間かけて見る程のストーリーではないです。
ストーリーを楽しみたいのであれば、岡崎京子の漫画を読んだほうが断然良いです。
若手女優たちの美しい水着映像が見たい方は是非。
■登場人物
ミキ(門脇麦)
本作の主人公兼ナレーターです。
チワワちゃん(吉田志織)
殺害される女の子。可愛くって誰に対しても愛想が良い。
「こういう子いるよね」という存在。
ヨシダくん(成田凌)
ミキが密かに思いを寄せている、チワワちゃんの彼氏。
■あらすじ(ネタバレ有)
「チワワちゃんが誰かに殺されてバラバラにされて東京湾に沈められた」
というニュースから始まります。
以降はミキがチワワちゃんと仲間たちと遊んでいた時の回想と、
チワワちゃんと疎遠になった以降の仲間から聞くチワワちゃんのその後の話から構成されています。
チワワちゃんと遊んでいた時の回想:
チワワちゃんとはクラブで知り合います。
ミキが片思いをしていたヨシダくんが彼女としてチワワちゃんを連れてきたのが最初の出会いです。
盗んだ600万をつかってみんなでお祭り騒ぎをしていた数日の記憶が流れます。
(若手女優の水着映像がたくさん。
チワワちゃんと疎遠になった以降:
ミキは、仲間からチワワちゃんのことを聞いて回ります。
実際どの仲間もチワワちゃんを深く知るわけではなく、僅かしか知りません。
ミキに誘われてなんとなく読者モデルとして活動し始めます。
年上カメラマンのサカタ(浅野忠信)に抱かれたのち、捨てられ、
「ホウロウの半年」(友人宅を転々とするだけ)が過ぎて仲間と疎遠になった頃、チワワちゃんはセクシー女優になります。
その場その場でいい顔をするチワワちゃんを取り巻く仲間も悪い人が多くなります。
もうチワワちゃんと連絡を取る仲間はいなくなります。
世間は殺されたチワワちゃんのニュースばかりが流れますが、「殺されても仕方のない子」といった論調のニュースが大半です。
しばらくすると、ワイドショーでは他のニュースが取り上げられ、チワワちゃんは完全に過去の人となります。
犯人も捕まらずじまいです。
(犯人に対する言及はこれだけ!
最後、当時の仲間たちと久しぶりに集まって
東京湾(チワワちゃんの遺体が発見された場所)に向かってそれぞれの思いをぶつけて終了。
東京湾に集合した仲間のうち、チワワちゃんの殺害された2-3日前にチワワちゃんと会ったという
クマ(松本穂香)が、「チワワちゃんには新しい彼氏がいて幸せそうだった。」と証言します。
(これは、新しい彼氏=犯人という考察とチワワちゃんは安息の地を見つけていたという2つの見方がありますよね。
■感想
犯人については言及されていないのがやっぱりモヤっとしました。
きっとチワワちゃんが有名になった時にできたファンや、歴代のやばそうな彼氏たちの誰かなんだろうなと予想しますが。
最後にみんなで東京湾に向かって終わりではなく、
映画版くらいは、だれか犯人を決めてくれたりすれば良かったのになと思います。
主人公のミキが嫉妬に狂って殺害したか、
チワワちゃんに思いを寄せていたナガイ(村上虹郎)が実は狂ってたとか、鉄板ですがヨシダくんがDV癖を拗らせて殺害した。
など色々やりようはあったはずです。